☆メルボルン監獄で囚人体験（2日目③）

寒さに凍えながら、街歩きを続けて向かった先は、メルボルン監獄。

ネッドケリーが処刑された場所でもあります。

監獄はとても狭く、天井もとても低い。この監獄で135人もの人が処刑されたらしい

拷問に使われた道具や、処刑道具、鉄で出来た囚人服(？)などが展示されていました。

2階には絞首台があり、レバーを引っ張ると床が抜けるようになっていました。

監獄の部屋がたくさんある所で絞首されるなんて、見せしめの意味もあったのかな…

この監獄では30分に一回、PoliceWatchHouseExperienceという囚人体験ツアーが行われています。入場料は結構高めで25ドルくらいしたような気がするけれど、囚人ツアーの費用も含まれています。（※囚人ツアーは英語オンリーです）

体験ツアーの入り口はRussell通り添いになるので、移動。
時間ピッタリに取調官役の女性が出てきて、中に入れてくれるのですが、怒られてるみたいで怖いのなんの（＞＜）！ここから囚人体験は始まっているのです。

参加者は男女別に列を作らされ、各々に罪状カードが配られます。

一人一人名前と罪状を言っていくのですが、これまた怖いのなんの！（←カードに記載されている内容を答える）

私は『違法運転』で捕まってたのですが、『あなた（年）いくつよ！免許は？子供が運転なんかして！（怒）』的に怒られました（笑）やっぱ、日本人は子供に見えるのね（笑）
母も頑張って答えてました。怯えながら答えた母に対しては、取締官も優しく『グッジョブ』って言ってくれてました（笑）

全員が罪状を読み上げたら、隣の部屋に移動。

収監前の検査で、壁に手をついて足の裏を見せたり、あ～んと、口の中を見せたり、髪の毛をぐちゃぐちゃーとやって（髪の中に何も隠してないか）検査されました。

スキンヘッドの男性がいたのですが、『あなたは（髪の毛ぐちゃぐちゃーと）やらなくてもいいわ。合格よ』とジョーク言ってました（笑）

日本人の場合、そこには触れないでおくよな。外国のノリ、さすがだわー（笑）

検査が終わると独房へ移動。
男女別に独房に入ります。と同時にドアを閉められ、電気を消されました。

本当に真っ暗で何も見えなくて、こんなところで一日を過ごし、トイレも臭かっただろうな、寒かっただろうな…と思うと、胸が痛くなりました。

そのあとは、囚人たちがシャワーを浴びた場所や、運動してた場所などを見学。

おじさんが『ここに収監されていた女性の罪で一番メジャーなのは？』と聞いたとき、

それまですっごく怖かった取締官の女の人が悲しそうな顔で、

『売春。でも彼女らは生きるために必要な事だったの。本当に悲しいんだけど』

と言ってました…

そのあとは、収監写真を撮ってツアーも終わり。

悲しい歴史を知ることも大切な事なんだろうと思う。いい経験が出来ました。